今回は”We / You / They”のお話です。
「何を今さら……」
と思うでしょ?
まあ、聞いてください。
以下の文章、上手く訳せますか?
ex) You have two ways to get to the station from here.
「ここから駅への行き方は2通りある」ということが主旨なのはわかると思いますが、主語の”You”が何となく訳しづらくないですか?
逆に、「ここから駅への行き方は2通りある」を英語にしてください、と言われた場合、みなさんはどうしますか?
「あります」だから、定番の”There is/are~”を使うでしょうか?
はい、もちろん”There is/are~”で始めても問題ありません。
しかし、ネイティブは例文のように”You”を使う人が多いでしょう。
別に「あなたは」と言っているわけではない
これは、内容的に主語を特定の人にする必要がないケースの時によく使われる”You”です。
例文のように、一般的なお話し、または普遍的なお話しをするときにネイティブは自然に使います。
別の例を見てみましょう
ex) Once you lose someone’s trust, you can’t get it back.
「一度信頼を失うと、それを取り戻すことはできない」
すごく自然な英語ですね。
これを「あなたが一度信頼を失うと……」なんて訳してはいけません!(笑)
「話の内容は一般的・普遍的なお話だけど、それを“あなたに”言うと」というときには”You”を使うととても自然な英語になります。
そして、”You”の他にもまだあります
ex) We had a poor crop of oranges this year.
「今年はミカンの不作でした」
この”We”の使い方もとても自然な英語です。
別にあなたが農家でなくても、”We”で問題ありません(笑)
一般的な意味での”We”です。
さらに……
ex) They sell almost every brand of ham here.
「ここにはあらゆる種類のハムが置いてあるんだよ」
状況的には、スーパーで買い物中の会話です。
「彼らは……」と訳したらアウト!(笑)
ここでの”They”は、もちろんスーパーの関係者(店員)ですね。
ここで冒頭の”You”を使って……
ex) You can buy almost every brand of ham here.
「ここならあらゆる種類のハムが買えます」
でもいいですね!
私たちが英文を作ろうとするとき、いきなり主語で迷うことがよくあります。
ですから、何を主語にするべきか迷った時は”We / You / They”を考えてみてください。
慣れれば、きっと上手く自然な英語が作れると思いますよ!