英語には「時制」という概念が付きまといます。
日本語ではあまり意識する必要のない概念だけに、どうも苦手…
という方も多いと思います。
特に「現在完了」!
「現在形」や「過去形」は常識的に理解できるが、この「現在完了」は得体のしれない概念!
ましてや「現在完了進行形」となるともうお手上げ…
そんなあなた、この記事を読めば「現在完了進行形」の”ツボ”が分かります。
早速参りましょう!
ちなみに、予備知識として以下2つの記事で「現在完了」を押さえていただけると尚いいと思います!
「継続」は現在完了進行形で
現在完了を習うと「完了」「結果」「継続」「経験」など、たくさんの用法があることを知ります。
(このバカらしさについてはここでは語りませんが、ネイティブが頭の中で「これは継続だな」などといちいち考えながら話していると思いますか?笑)
その中の「継続」について考えるとき、今回のテーマである「現在完了進行形」が大切になってくるのです。
まずは現在完了の「継続」を意味する次の文章を見てください。
△) I have worked for this company for 10 years.
(私はこの会社に10年勤めています)
「10年間継続している」なので、話者は「継続」の意味で現在完了時制をちゃんと使っています。
これは文法的には何の問題もない文章です。
でもあえて△です(笑)
通常、ネイティブがこのような「継続」を表す場合は次のように現在完了進行形を使います。
〇)I have been working for this company for 10 years.
現在完了時制は「過去のある一時点から何かが始まって、それが現在(今)に影響を及ぼしている」ことを表す時制です。
(勘違いされがちですが、現在完了は過去形の仲間ではなく、れっきとした現在形の一種です!だって、「現在(今)に影響を与えているのですから)
つまり「時間の幅」を表現できるわけですね。
そして、今回のテーマである「現在完了進行形」は「過去のある一時点から何かが始まって、それが今現在も続いている」という場合の時に使われる時制です。
さらにその際「特に何もなければ、それが今後も続いてゆく」という含意もあることが多いです。
先ほどの例文で言えば、「何もなければこの会社勤務がこのまま続くだろう」と話者は考えています。
もちろん、先ほどの△の現在完了を使った文章でも間違いではありませんが、「継続」を表す時にはネイティブは現在完了進行形を使うのが普通です。
まずは「仕事」と「趣味」などで
改めて現在完了進行形のコアとなる考え方は2つ:
1) 過去のある一時点から何かが始まって、それが今現在も続いている
2) 特に何もなければ、それが今後も続いてゆく
これに該当するケースは日常会話において多々あると思いますが、まずは「〇〇を言うときは絶対に現在完了進行形で言おう!」と自分で決めてしまえばいいのです。
そうしながら、どんどん拡げていけばいいのです。
その中でも、まずは「仕事」と「趣味」を言うときは迷いなく現在完了進行形で行きましょう。
ex) I have been playing the guitar since I was 10.
(10歳からギターを弾いています)
ex) I’ve been smoking for about 20 years.
(私は約20年ほどタバコを吸っています)
2つめの喫煙などのように長時間続いている「日ごろの習慣」を言うときは、現在完了でいう場合もありますが、普通は現在完了進行形で言います。(ネイティブ確認済み)
進行形にならない動詞の場合は…?
ただし、注意しなくてはいけない例外もあります。
英語には ‘have’, ‘like’, ‘know’, ‘want’ など、進行形にならない動詞というものがあります。
日本語の「彼のこと知って”います”」という表現に引きずられて…
×)I am knowing him.
というのは間違いです。
そして、これらの動詞を使って「継続」を言う場合は現在完了進行形ではなく現在完了形でいうのが一般的です。
ex) I’ve known him since I was 3.
(彼を3歳のころから知っています)
ex) I’ve had a cold for nearly two weeks.
(もう2週間近く風邪をひいています)
いかがですか?
まずは「仕事」と「趣味」を言うときは絶対に現在完了進行形を使うぞ!
を自身のルールにすることから始めませんか?