このブログでは仮定法のトピックが多いですが、それだけ英語では仮定法が大切だということです。
つまり、実際の会話では、頻繁に仮定法が使われているということですね。
さて、今回は仮定法表現の一つである”were to”です。
この仮定法表現を使いこなしている日本人はほとんどいないのではないでしょうか?
でも、理屈が分かればカンタン!
すぐに会話で使ってみたくなりますよ!
では、さっそく行きましょう!
まずは復習から
まず、仮定法の根本を振り返りましょう。
仮定法は、事実を踏まえてそれとは逆の願望・仮定をいう表現方法でしたよね。
*復習は以下で:
仮定法 – イントロダクション
「法」のお話し① – 直説法
「法」のお話し② – 仮定法
仮定法過去は”過去”を意味しない!
過去における仮定・後悔は仮定法過去完了!
仮定法には以下2つのパターンがあります。
・現在の事実とは逆のこと → 仮定法過去
・過去の事実とは逆のこと → 仮定法過去完了
でしたよね。
具体的には「今の状態ではなく、~ならいいのになぁ」が仮定法過去で表現し、「過去の事実ではなく、~だったらよかったのになぁ」が仮定法過去完了でしたね。
つまり、仮定法は「事実を踏まえてそれとは逆の願望・仮定」を表現します。(クドイですね……笑)
未来の仮定(?)
では、まだ事実として存在していない事柄について仮定をしたいときにはどうすればいいのでしょうか?
そこで登場するのが今回のテーマである”were to”なのです!
早速例文を見てみましょう。
ex) What would you do if you were to win the lottery?
「もしだよ、宝くじに当たったらどうする?」
ex) If my father was to come in now, we’d be in real trouble.
「もしお父さんが今ここに入ってきたら、大変なことになるよ!」
このように、実現の可能性の有無にかかわらず、自由な発想で使えるとても便利な表現です。
つまり、実現の可能性など一切考えなくてもいいのです!
会話のきっかけなどに「ねえねえ、もし~になったらどうする?」というふうに、話題作りのための仮定法と言ってもいいと思います。
この”were to”は、未来のことを仮定することもできるので「仮定法未来」なんて呼ばれたりもしますが、これは正式な文法用語ではありません。(念のため……)
ちなみに、このパターンの場合の帰結節(主節)は”would”などの助動詞の過去形が使われるのが普通です。
そして、現代の口語では、主語が単数の場合、”were”が”was”になる場合もありますが、あくまでも”were”が正式だと考えておいて間違いありません。
みなさんも是非使ってみてください!