会話に使える!英文法

「英会話に文法はいらない」は完全な間違い!実用的な英文法の知識をどんどん紹介します。

日本人の間違い 紛らわしい表現 雑学

‘I am a Japanese.’ とは言えません- 国籍を語る際の注意点!

「私は日本人です」

英語を話す機会がある人は、上のような発言をする機会も多いと思います。

さて、あなたはこれをどう英語で言いますか?

国籍によってバラバラ…

いやいや、↓↓でいいでしょ!

×)I’m a Japanese.

はい、これ間違いです(笑)

  

まずは様々な国籍の人の自己紹介を列挙してみましょう。

ex) I’m an American.

ex) I’m Swedish.

ex) I’m a Canadian.

ex) I’m Chinese.

ex) I’m British.

ex) I’m Italian.

ex) I’m Scottish.

ex) I’m an Indian.

などなど…。

よーく見ると、国によって冠詞の ‘a (an)’ が付いたり付かなかったり…。

今一つ法則性のようなものが見当たらない??

実はある法則があるのです!

語尾で分ければスッキリ!

上にあげた数々の例、大きく分けて3つの種類に分けられます。

どう分けるかというと…語尾に注目してください。

大きく3種類に分けます。

【-ish型】

ex) I’m Swedish.
ex) I’m British.
ex) I’m Scottish.

語尾が ‘-ish’ で終わるものは形容詞です。

ですから冠詞はつけません。

*ただし、以下のようなケースは名詞なので冠詞が必要です。
ex) He is a Swede. (スエーデン人)
ex) Susan is a Scot.(スコットランド人)

  

【-ese型】

ex) I’m Chinese.
ex) I’m Taiwanese.

今度は ‘-ese’ で終わるケースです。

これも形容詞なので冠詞は必要ありません。

ということで、「私は日本人です」は次のようになります。

ex) I’m Japanese.

  

【-an型】

ex) I’m an American.
ex) I’m a Canadian.
ex) I’m an Indian.

最後に、語尾が ‘-an’ で終わるタイプです。

これらは全て可算名詞です。

ですから冠詞 ‘a(an)’ が必要です。

あれ!?

ex) I’m Italian.

はどうなるの!!??

はい、いいところに気づきましたね(笑)

‘-an’ で終わる単語の場合、形容詞もあります。

ex) an Italian car.
「イタリア製の車」

といいますものね。

つまり、’-an型’ が語尾の場合は、名詞と形容詞の両方が可能なのです。

ex) I’m an American.
ex) I’m American.

どちらも「私はアメリカ人です」で適格なのです。

  

ちょっとややこしくなってきましたね(笑)

改めて整理します。

【-ish型】 形容詞なので冠詞ナシ
【-ese型】 形容詞なので冠詞ナシ
【-an型】 名詞・形容詞なのでどちらでもOK

ということは、面倒なので全て「冠詞ナシ」で行ってしまえばいいのです!(笑)

「国籍は全て冠詞ナシ」

こう覚えれば間違うことはありません。


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