会話に使える!英文法

「英会話に文法はいらない」は完全な間違い!実用的な英文法の知識をどんどん紹介します。

接続詞 日本人の間違い 紛らわしい表現

「~の場合」は ‘if’ か ‘when’ のどっち?

今回は「~の場合」を表す接続詞の ‘if’ か ‘when’ の使い分けをご紹介します。

まず最初に2つの文をご覧ください。

ex) We’ll stay at home if it rains.
「雨が降ったら家にいます」

ex) I’ll go to the post office when it stops raining.
「雨が止んだら郵便局へ行きます」

「雨が降ったら」「雨が止んだら」という「~したら」「~の場合」を表す接続詞 ‘if’ と ‘when’ を使っていますね。

どちらも同じ意味だから入れ替え可能?

と思ったあなた!

この2文、入れ替えは不可です!!

意味合いによって使い分ける

この2つの接続詞、意味合いによって使い分ける必要があるのです。

まずは ‘if’ から。

接続詞 ‘if’ は「そうならない場合もある」というときにしか使えません。

先ほどの例文をもう一度。

ex) We’ll stay at home if it rains.
「雨が降ったら家にいます」

「雨になる場合もあるし、ならない場合もある」という含意がありますよね。

接続詞 ‘if’ は「条件」を表す接続詞の代表格。

「もし~という条件で」と言い換えて不自然さが無ければ ‘if’ を使う、という作戦で基本的には問題ないでしょう。

「もし雨が降ったという条件なら…」ですね。

     

それに対して ‘when’ は「いつかは必ずそうなる」という時のみです。

ex) I’ll go to the post office when it stops raining.
「雨が止んだら郵便局へ行きます」

雨はいつかは必ず止みますよね。

ですからこの2つを入れ替えてしまうと論理的におかしい文章になってしまいます。

これを踏まえていくつか例文を見てみましょう。

全てそのロジックが貫かれています。

ex) If you don’t work hard, you’ll pay for it later.
「まじめに働かないと代償があるぞ」

もしかしたら代償が来ない可能性もありますよね。

ex) I will become a doctor when I grow up.
「大人になったらお医者さんになります」

ここで ‘if’ はおかしいですよね。

誰だって成長しますから(笑)

スポンサーリンク

-接続詞, 日本人の間違い, 紛らわしい表現

執筆者:

関連記事

接続詞”as”の本当の使い方・意味はたった一つ「=」だけ!

私たちは、この”as”の接続詞にはいくつかの意味がある、と習います。 主なものは…… ・「~のとき」・「~なので」・「~につれて」・「~のように」 あたりですね。 でも、これだけ意味があると、混乱しま …

“can’t help doing”は「せざるを得ない」だが……

受験英語でもおなじみの”can’t help doing”ですが、これを機械的に「doせざるを得ない」と覚えているだけでは間違った場面で使ってしまう可能性があります。 自分の思いとは裏はら まず、正し …

‘if’ や ‘when’ など「時と条件を表す副詞節」に ‘will’ が入ることあります!

英文法のルールの中でも比較的有名な(?)ものの中の一つに次のようなものがあります。 「未来の話でも ‘if’ や ‘when’ など時と条件を表す副詞節 …

“give up”の間違い – 本当の2つの用法

  今回はとても便利な表現”give up”についてです。 “give up”は現在では日本語でもそのまま使いますよね。 「あきらめる」 「降参する」 「ギヴする」(笑) という意味合いで「 …

日本人お得意の”be willing to do”、間違って使ってませんか!

  今回は日本人が大好きな(?)“be willing to do” を取り上げたいと思います。 この表現、「喜んで~します!」という意味で使ってませんか? 日本語に置き換えた …