今回は基本動詞である”try”の本当に使い方について考えましょう。
“try”は日本語でも「トライする」というふうに使うので、あまり深く考えずに使ってしまうケースが多いと思います。
まず、一番使われるパターンは”try to do”の形で、「doするように努める」といった感じですね。
ex) I will try to talk to him tomorrow.
「明日彼に話すようにします」
そして、”try”が名詞として使われることもあります。
ex) Let’s give it a try!
「さあ、始めましょう!」
これは何かを始めるときの決まり文句です。
ここまでは、皆さんもよくご存じのパターンだと思います。
過去形での使用は要注意
しかし、この”try”、過去形で使うときには注意が必要です。
ex) I tried to smile.
これを単純に「私は笑うように努めた」という解釈で終わらせてはいけません。
この文章の背後には「笑おうとした、でも笑えなかった」という意味が隠されているのです!
つまり”I tried to smile, but I couldn’t.”という意味になるのです。
”try”が過去形で使われるときは、基本的に全て「でも出来なかった・しなかった」という裏の意味があると思ってください。
他の例を見てみましょう。
ex) A : Did you wrap up the deal?
B : I tried.
「取引はまとまった?」
「がんばったのですが、すみません」
シンプルに”I tried.”だけで、「やってみたのですが、出来なかった」という意味が伝わります。
仮に取引がまとまったのであれば、”I did.”と答えるはずですね。
もう一つ。
ex) I tried to finish my assignment yesterday.
「昨日宿題を終わらせよとしたのですが……(終わりませんでした)」
このように”try”を過去形で使うときには注意してくださいね。
“try doing”は意味が変わる!
ちなみに、”try”には”try to do”のように後ろにto不定詞を従えるパターンのほかに、動名詞を従える”try doing”の用法もあります。
to不定詞のパターンと動名詞のパターンで、意味が変わるのでご注意ください。
ex) I tried to open the window.
「窓を開けようとしました(でも開きませんでした)」
先ほどから見ているように、to不定詞の場合は「~しようと努めたが出来なかった」という意味になります。
ex) I tried opening the window.
しかし、上のように動名詞が続くケースでは「試しに~してみた」という意味になります。
つまり”try doing”は「結果に興味があるのでやってみる」という意味になり、上の例文は「私は開くかどうかわからないけど、試しに開けてみた」という意味です。
ネイティブは、“try to do”と”try doing”とをはっきりと使い分けてきますので、皆さんもぜひ覚えましょう!
詳しくは↓↓の記事で詳説しておりますので是非ご覧ください!
それに加えて、過去形の”try”の本当の意味もぜひ併せて覚えておいてください!