会話に使える!英文法

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形容詞 日本人の間違い 紛らわしい表現

” a red famous little book” は正しいか? – 形容詞の順番を考える

 

日本語は形容詞の順番にはそれほど神経質になる必要はありません。

例えば…

「小さくて有名な赤い本」
「赤くて有名な小さい本」
「有名で赤い小さな本」

どれでも普通に通じますよね。

しかし!

英語はそうはいきません。

形容詞を並べる際の順番に基本的なルールがあるのです。

今回は私が受験生の時にボロボロになるまで使い込んだ英単語集「赤尾の豆単」こと、赤尾好夫著「英語基本単語集」(旺文社刊)を引き合いに出し、英語の形容詞の順番について勉強しましょう。

なぜ「赤尾の豆単」なのか?

この画像をご覧ください。

これが実際の「赤尾の豆単」なのですが、「小さい」「赤い」「(当時)全国の受験生の間で有名」という3拍子揃った(?)レジェンド級の英単語集だったのです!
(懐かしい~笑)

ということで、今回はこの「小さい」「赤い」「有名」という3つの形容詞を「本」という名詞に付ける際に、どのような順番で並べたらいいのかを考察します。

では早速行きましょう!

主観→客観

まずは次の表をご覧ください。

決定詞 数量 主観

大小
形状
性質

新旧 色彩 国籍
材料
名詞
the five   round new white brick houses
my   pretty large old brown   chair
those three adorable little young tanned Japanese girls

ズバリ、この表を覚えてください!

って、無理ですよね(笑)

でも、ご安心ください。

こんなに形容詞が並ぶことなんて普通はありませんから(笑)

多くてもせいぜい3つほどです。

いずれにしても、覚えて欲しいのは「主観」→「客観」という流れです。

上の表、おおざっぱでいいのですが、人の認知として「主観的なもの」から「客観的なもの」へと流れていませんか?

例えば、「黒くて速い車」の場合、「速い」という概念は、人によって変わりますよね?

時速100kmを「速い」と感じる人もいれば、「それほど速くはない」という人もいるでしょう。

つまり「速い」という概念は「主観的」ということです。

次に「黒い」というのは誰の目にも「黒」でしょう。

ということは、「客観的」ということになります。

以上を上の表に当てはめてみると…

「主観」→「客観」なので “a fast black car” ということになります。

「赤くて有名な小さい本」は?

では、タイトルにもある「赤くて有名な小さい本」はどうなるでしょう?

まずは各パーツに分けましょう。

「赤い」
「有名な」
「小さい」

これに不定冠詞 “a” も含めて、全部で4要素です。

まず、不定冠詞 “a” は問答無用で最初です。

問題はここから。

「主観」→「客観」ですから…

「有名な」の “famous” になります。

「有名な本」か否かは、人によって変わりますよね。

その分野に全く興味のない人にとっては、有名か否かなんて関係ありませんから。

残りは「赤い」と「小さい」です。

これらは上の表に当てはめればすぐに分かりますよね。

ということで、結果発表!(笑)

ex) a famous little red book

ちなみに、これ以上の形容詞で名詞を説明する必要がある場合は、関係詞などを使った「後置形容」なども検討する方がいいかもしれません!

英語特有の概念である「後置形容」は↓↓で詳しく説明していますので是非ご覧ください!

 

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