会話に使える!英文法

「英会話に文法はいらない」は完全な間違い!実用的な英文法の知識をどんどん紹介します。

日本人の間違い

「クレームをつける」は”claim”ではない!

 

とかく会社や人に対して文句をつける人を日本では「クレーマー」と呼びますよね。

「クレームをつける」などという使い方もあります。

日本ではこれらの言葉がもう完全に定着した感がありますが、英語では何というのでしょうか?

英語の”claim”

我々が普段使っている「クレーム」は、英語の”claim”から来たものです。

ではこの”claim”を英英辞典で調べてみましょう。

“to say that something is true although it has not been proved and other people may not believe it”

Oxford Advanced Learner’s Dictionaryの第1義にはこのように出ています。
(ちなみに、Longman Dictionary of Contemporary Englishでもこの意味が第1義でした)

要約すると「(確証や自信はないが)真実だと主張する、言う」です。

おやおや……日本語で言うところの「クレーム」とは少し違う感じですね。

例文を見てみましょう。

ex) Tom claimed that he knew nothing about the news.
「トムはニュースについては知らないと言い張った」

この文は、「トムは知らないといっているが、本当にそうかな……」という発話者の疑念が見え隠れしています。

これこそが基本的な”claim”の使い方です。

お金や権利を要求する

“claim”には他にも「当然の権利として(お金等を)要求・請求する」という意味もあります。

ex) You can claim the cost of the hotel room from your insurance.
「あなたはホテルの部屋代を保険から請求できます」

日本語の「クレーム」はどういう?

ということで”claim”は、私たちが普段よく使っている「クレーム」とは少し違うことがお分かり頂けたかと思います。

私たちの「クレーム」は、もっと広いというか、軽いというか……

では、私たちが普段使う感覚の「クレーム」に相当する英語表現はなんでしょうか?

それはズバリ“complain”です。

Longman Dictionary of Contemporary Englishでは以下のように出ています。

“to say that you are annoyed, not satisfied, or unhappy about something or someone”

意味的には「誰かや何かに対して苦情や文句を言う」ですから、私たちの「クレーム」にピッタリですね!

ex) You should complain about the hotel service.
「ホテルのサービスに対して文句を言うべきだ」

名詞”complaint”でもよく使います。

ex) You should not make complaints about every trivial matter.
「細かいことにいちいち文句をつけるべきではない」

このように、私たちがよく使う「クレーム」に相当するのは”complain”です!!

スポンサーリンク

-日本人の間違い

執筆者:

関連記事

山手線の英語アナウンスの間違い – “the”や”and”の使い方が学べる!

私が(勝手に)師と仰ぐ日本在住の英語学者であるT.D.ミントン氏の書籍日本人の英語表現は、日本人が勘違いしている文法事項に鋭いメスを入れている名著です。 扱っている内容的にはちょっと高度な話も多いです …

「学生時代の友達」は ‘a friend of school’ でいいの? – 前置詞 ‘of’ の乱用に注意!

先日、プライベートで教えている高校生が次のような英文を作りました。 ×) I met a friend of high school yesterday. 「昨日高校の友達に会った」という意味の文章を …

「目的」のto do / for doingは使い分けが必要!

今回は「目的」を表すto do / for doingについてです。 言うまでもなく、to doは「to不定詞」と呼ばれ、for doingの方は、forが前置詞なので後ろは「動名詞-ing」になって …

助動詞 ‘will’ が秘めたパワー – 「~でしょう」「~だろう」ではありません!

突然ですが、以下の英文を訳してください。 ex) I’ll be 17 next week. 日本の義務教育で教えられる英語に忠実な人は次のように訳すかもしれません… 「私は来週17歳にな …

“There is/are~構文”は制限だらけ(?)

  私たちが学校などで英語を学び始めると、必ず習う構文の一つに“There is/are~”構文があります。 「どこそこに~がある・いる」という、泣く子も黙る(笑)黄 …