英語をマスターするうえで、時制はとても大切な文法項目です。
実際に、以前ご紹介した文法書の世界的名著”Grammar in use”も、時制のセクションから始まっており、かなりのページを割いています↓↓
そして、イギリスの多くの語学学校のカリキュラムも、時制から始まるケースが多いようです。
「まずは時制を理解しないと始まらない!」ということなのですね。
最重要は完了時制
英語の時制には、日本語にはない概念があります。
その最たるものが“完了時制”です。
これこそが英語らしさを物語るもので、この理解なしに英語はマスターできません。
まず以下の2文を比べてください。
ex) I lost my car keys.
ex) I’ve lost my car keys.
この2つの文の意味の違いは分かりますか?
違いは単純過去形と現在完了形だけで、その違いだけでこの2つは全く違う意味になってしまいます。
まず最初の単純過去形の文はズバリそのままで、「(過去のある時点において)車のカギを無くした」という事実を伝えています。
しかし、2つ目の現在完了の文は「(過去のある時点において)車のカギを無くした」までは単純過去の文と同じですが、“その状態がいまでも続いている”ということを示唆しています。
つまり、「(過去のある時点において)カギを無くして、今も見つかっていない」という意味です。
はい、もうお分かりですね。
これとは違い、上の単純過去形の文はカギが見つかったのか見つかっていないのかには特に触れていません。
つまり、単なる過去におきた事実しか伝えていないのです。
ここが単純過去時制と現在完了時制の決定的な違いです!
現在とのつながりを意識せよ
つまり、現在完了は“現在”という名前の通り、現在とつながりがあるのです。
過去のある時点において何かが起こり、その状態が今現在まで続いていたり、今現在に何らかの影響を及ぼしていることを表せる時制なのです。
別の言い方をすると、過去のある時点から今現在までの“時間の幅”を表現できるのです。
(過去形は“過去における一点”しか表せません)
この現在完了時制の考えかたは、そのパターンからも読み取れます。
現在完了のパターンは”have + 過去分詞“ですよね?
まさに“過去を今現在持っている”という発想です。
つまり、「過去に起きたことが、今にも影響している」という考え方ですね。
あくまでも“今現在”のことを語る現在時制の一種と考えてください!
過去形なんかじゃありませんからね!
この現在完了と”yesterday”のような明らかに過去を表す表現を一緒に使うことはありません。
だって、現在完了時制は現在形なのですからね!
さらに現在完了を自由に使えるようになりたい方は↓↓もご覧ください!