今回は英単語のアクセントの位置についてのお話です。
無数にある英単語のアクセントを一つ一つ覚えるのはナンセンスです。
アクセントの位置にはある程度の法則のようなものがあります。
最低限困らないルールを今回はお伝えします。
三味線語尾
まず以下の英単語群をご覧ください。
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confusion
religion
それぞれ”-tion”、”-sion”、”-gion”という語尾をもつ単語ですよね。
これらを語尾に持つ単語のアクセント位置は、“その語尾の1つ前の母音”に来ます。
つまり、次のように「下線太字」がアクセントの位置になります。
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confusion
religion
もう一度それぞれの語尾を見てください。
上から「ション」「ジョン」「ジョン」ですよね?
この音の響きが三味線の音に似ているということで、これらを「三味線語尾」と言います。
誰が名付けたんでしょうかね?(笑)
”-ic / -ity / -tion”の前
今度は、私が通っていた東京の代々木にある某有名予備校時代の英語の恩師の口癖をご紹介します。
それは「”-ic / -ity / -tion”の前」です。
さきほどの「三味線語尾」同様、これらの語尾を持つ単語のアクセントの位置も“その語尾の1つ前の母音”になります。
(”-tion”は再出ですが……)
例を挙げましょう;
automatic
economic
opportunity
anxiety
「”-ic / -ity / -tion”の前」を何度か口ずさんでみてください。
「イック、イティ、ションの前」……
すごくゴロとリズムが良くないですか?(笑)
予備校卒業後、数十年(?)経っていますが、いまだに頭にこびりついている言葉です(笑)
名前動後
やっかいなのが、名詞と動詞が同じスペルにもかかわらず、それぞれでアクセントの位置が違うパターンです。
例を挙げればキリがないですが……
import
export
record
progress
desert
present
これらは全て名詞と動詞が同形です。
しかし、アクセントの位置がそれぞれで違い、名詞は“前”、動詞は“後ろ”になります。
そのようなパターンを「名前動後」(めいぜんどうご)と呼びます。
例えば……
import →名詞
import →動詞
desert →名詞
desert →動詞
いかがでしょうか?
今回ご紹介した法則を知っているだけでも、アクセントの位置にかなり自信が持てると思いますよ!
↓↓日本人が苦手な ‘l’ と ‘r’ の発音の違いなどを明快に解説する記事もあわせてどうぞ!