英語の重要構文である”It…to構文”と”It…that構文”には、明確な使い分けが必要な場合があると以前お話しました。
(以下参照ください)
ざっと復習しましょう。
ex) It is easy to solve this problem.
「この問題を解くのは簡単だ」
これは”It…to構文”を使った正しい文章です。
これを「“彼が”この問題を解くのは簡単だ」としたい時にはどうすればいいでしょうか?
”It…that構文”を使って以下のように言えばいいのでしょうか?
× It is easy that he solve this problem.
残念ながらこれはダメです。
2つの構文の使い分けのルールを思い出してください。
“Itと”to”、そして”It”と”that”の間にどんな形容詞が来るのかで使い分けが決まるのでしたよね。
そして、例文の”easy”ような難易度を表す形容詞の場合は”It…to構文”を使うのが普通です。
つまり自由に好きな構文で言い換えOK!という単純な話ではないのですね。
意味上の主語
では、あくまでも”It…to構文”を使って「“彼が”この問題を解くのは簡単だ」ということはできないのでしょうか?
結論からいうと……できます!(笑)
ここで登場するのが”It…for~to構文”です。
”It…to構文”は「”It” = “to以下”」という考え方ですよね。
今回の例文” It is easy to solve this problem.”を使って言うと、「”to solve”するのは”easy”だ」という仕組みです。
その”to solve”の直前に”for+人”を入れることによって、”to solve”をする動作主を表すことが可能になるのです。
これを「意味上の主語」と呼んだりします。
ですから「彼がこの問題を解く」としたければ、”for him to solve this problem”にしてやればいいのです。
ex) It is easy for him to solve this problem.
「彼がこの問題を解くのは簡単だ」
これが正解になります。
”It…for~to構文”はとても重宝する構文なので是非マスターしてください!
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