今回は英語らしさの象徴である”無生物主語”にスポットを当ててみたいと思います。
”無生物主語”とは、人間以外のモノや事柄を主語にした文章のことですが、さらっと自然に使いこなせる人は意外と少ないですよね。
例えば私たちが英語でメールを書く場合、以下のようになってしまう人が多いのでは?(笑)
I have…
When I went to…, I was…..
I think…
このようについつい”I”を主語にした英文ばかりが並んでしまい、自分でもイヤになってしまう人も多いと思います(笑)
”無生物主語構文”は英語の心
しかし実際の英語は”無生物主語構文”にあふれています。
もうそれ抜きでは英語は語れないでしょう。
実際に例を見てみましょう。
ex) The loan enabled me to buy the car.
「ローンで車が買えた」
これは動詞”enable”の動作主を”The loan”にした英文で、直訳すると「ローンが私に車を買うことを可能にした」という”無生物主語構文”の典型です。
「ローンで車が買えた」を英語にしようとして、”I was able to buy…”で組み立てようとするよりも、”The loan”を主語にした方が英語らしくなります。
「道が私を連れて行く」??
もう一つ日常的に使う表現を。
ex) Will this road take me to the post office?
「郵便局へはこの道でいいでしょうか?」
今度は主語に”this road”を使い、「この道は私を郵便局へ連れて行ってくれるでしょうか?」という発想です。
決して”Can I go to…?”などと始めてはいけません(笑)
(絶対にダメとはいいませんが……)
最後にもう一つ。
ex) This medicine will make you feel better.
「この薬を飲めば気分がよくなるよ」
このような「無生物主語+”make”」は第5文型(SVOC)でよく見られる型で、非常に英語らしい表現方法です。
もちろん“If you take this medicine, you will feel better.”でも構いませんが、”This medicine”で始めた方がより英語らしい文章になります。