英語には、ほぼ同じ意味だけど、ニュアンスが違ったり、使い方が違うという表現がたくさんあります。
その中の1つに“as far as”と“as long as”があります。
日本語に訳すと、どちらも「~する限りにおいては」といった感じになりますが、使い方を間違うと不自然な英語になってしまう典型です。
■as far as
“far”は「遠く」というイメージですよね。
つまり”範囲”のイメージです。
ex) As far as I know, he is American.
意味としては「僕が知る限り、彼はアメリカ人だよ」になります。
“As far as I know”の部分は、ほぼ決まり文句になっていますが、直訳すれば「僕が知っている範囲においては」という感じです。
“far”のイメージが”範囲”なので、”見渡せる”というニュアンスで使われます。
つまり、「僕の知識の”見渡せる”範囲においては」です。
■as long as
一方、”as long as”は意味こそ似ていますが、使い方が少し違います。
“long”の大きなイメージは時間などの”長さ”ですよね。
ex) I won’t forget his kindness as long as I live.
意味は「僕は彼の優しさを生涯忘れません」です。
“as long as”は時間の”長さ”を意識して「~の間においては」というニュアンスです。
直訳すると「僕が生きている間においては」で、最終的には「僕が生きている限り」→「生涯」になります。
以上2つの例文それぞれを入れ替えると、日本語では一緒でも、英語ではとても不自然になってしまいますね(笑)