会話に使える!英文法

「英会話に文法はいらない」は完全な間違い!実用的な英文法の知識をどんどん紹介します。

日本人の間違い 紛らわしい表現

”It…to構文”と”It…that構文”の使い分け part 2

このブログで圧倒的に人気のある記事が↓↓です。

(おかげさまで、今現在Google検索結果の10位以内に常時入っています!)

やはり”It…to構文””It…that構文”で迷ってしまう方が多いのですね。

かくいう私自身も昔は完全に混同していました……(笑)

今回は前回の記事のフォローアップもかねて、完全に理解していただこうと思います!

「仮定」か「現実」かで使い分ける

以前の記事で紹介した使い分けのヒントは、”It…to構文”なのか”It…that構文”は、itの後ろにどんな形容愛が来るかである程度は決まってくる」というものでしたね。

大切かつ有効なポイントなのでぜひ押さえてくださいね!

そして、別の角度からの見極め方法として「仮定」「現実」か?という視点も有効です。

これは、英語という言語を理解するのに、とても大切な事柄ですので、ぜひその考え方を習得してください!

それでは、さっそく見てみましょう!

今回も、前回と同じ2つの例文を使って説明します。

ex) It is easy to solve this problem.
「この問題を解くのは簡単だ」

まず、使われている形容詞は”easy”なので、前回の見極め方に照らせば”It…to構文”しかありません。

別の視点からの判断基準として、“to不定詞”は「仮定」を表すというものがあります。

元々”to不定詞”は「未来・仮定」を指向します。

この文章は「この問題を解くか解かないか」は関係ありません。

つまり「もし解こうとするならば」という「仮定」のニュアンスが含意されているのです。

その場合はを”It…to構文”使うのです。

結果として、この構文では”easy / difficult / dangerous / hard / safe / tough…”のような「難易度」を表す形容詞が多くなるのです。

一方、”It…that構文”を使った英文です。

ex) It is clear that he solved this problem.
「彼がこの問題を解いたのは明らかだ」

こちらは、「彼が解いた」というのは紛れもない客観的な「現実・事実」ですよね。

つまり、「仮定」のニュアンスは含んでいません。

その場合は”It…that構文”を使うのです。

この構文で使われる形容詞は、”apparent / clear / likely / obvious / true…”など。

このように「客観的に事実の真偽を述べる」ものばかりですよね。

入れ替えればよくわかる

「仮定」のときは”to do”で、「現実」の時は”that節”という考え方は非常に重要かつ有効です。

試しに、上2つの文章で使われている形容詞”easy”と”clear”をそれぞれ入れ替えてみるとよくわかります。

It is clear to solve this problem.

”It…to構文”に”clear”を使ってしまうと、「問題を解くということは明らかだ……」というおかしな意味になってしまいます。

X  It is easy that he solved this problem.

逆に、”easy”を”It…that構文”に使ってしまうと、「彼がこの問題を解いたということは簡単だ(?)」となってしまいます(笑)

以上を意識しながらいろいろな英文に接してみてください。

だんだん分かってきますから。

もっと構文力を高めたい方は…

構文とは英語の「型」。

知っている「型」、つまり構文の数が多いほど、英文の理解が早く、そして確実になります。

「もっと構文力を!」という方には「リンケージ英語構文100」を自信を持ってお勧めいたします!

必要にして充分な英語の「型」が効率的に学べる好著です。

短文の暗唱用にも最適。

おススメです!

スポンサーリンク

-日本人の間違い, 紛らわしい表現

執筆者:

関連記事

「遠い」は”far”でもいいですが……

  「遠い」という表現は、日常的によく使うものでしょう。 「私の家はバス停から遠くて」とか「ここから駅は遠いですか?」などなど。 そのときに、日本人がまず思いつく単語が”far”ではないでし …

提案・アドバイスは”might want to do”ですべて解決!

  「~しなさい!」 「~するべきだよ」 「~したほうがいいよ」 etc…. 提案やアドバイスにもさまざまなニュアンス・強さがありますよね。 以前、提案やアドバイスをする際に日本 …

現在完了と過去形、ちゃんと使い分けてますか?②

日本人にとって苦手な完了時制。 いくつかある完了時制の中でも、実際の会話において使う頻度が一番高いのが現在完了です。 その現在完了…… 「現在形との違いがはっきりしない……」 「過去形との区別が微妙… …

「ほとんどの車」は”almost cars”ではありません! – “almost”の誤用にご注意を

  日頃の会話で、「ほとんどの男性は」とか「ほとんどの車は」など、「ほとんど」という表現をよく使うと思います。 これを英語にしようとした時に、日本人がやりがちなのが”almost + 名詞 …

間違えやすい”each other” – 副詞ではなく代名詞です!

“each other”は、「お互いに」と言いたいときの日本人が大好きな表現。 しかし、その使い方を間違っている人がいかに多いことか! 今回はその”each oth …