「~なので」や「なぜならば~」などの理由を言うときの接続詞は主に3つあります。
日本人が大好きなbecauseをはじめ、asやsinceなどですね。
どれも理由を表す節を従え、「~なので」とか「なせなら~」などのように同じ訳になります。
ではこの3つ、どれを使っても同じなのでしょうか?
becauseは新情報
実はbecause/as/sinceは明確な使い分けが必要なのです!
まずはbecauseから見てみましょう。
ex) I couldn’t attend the meeting because I was in the hospital.
日本語訳としては「会議に出席できなかったよ。なぜなら入院してたからさ。」という感じです。
becauseは上記のように、主節が来て、その後で”新情報”として理由を付け加える役割で使われるのが普通です。
この”新情報”という考え方は、自然な英語を話す(書く)上で非常に大切な概念です。
↓↓の記事で詳説していますので絶対に(!)ご覧ください。
英語では、「”新情報”は文末に置く」というのが基本になります。
「なぜか知っている?なぜなら……」という流れで、聞き手がまだ知らない情報、つまり”新情報”を付加します。
ですから上記英文のニュアンスとしては「会議に出れなかったよ。どうしてかというと入院してたんだよ」という感じです。
as/sinceは旧情報
それに対し、as/sinceは話し手と聞き手がすでに共有している事実を付け加えるときに使用されます。
つまり、becauseの”新情報”に対し、as/sinceは”旧情報”です。
”新情報”とは反対に、「”旧情報”は文頭に置く」というのが英語の基本ルールです。
ex) Since I was in the hospital, I couldn’t attend the meeting.
この場合、「知っての通り入院してたから、会議に出席できなかったんだ。」
というニュンスで、聞き手も入院してたことを知っていることが示唆されます。
つまり、情報としては”旧情報”なのですね。
ex) As I mentioned before, I was in the hospital.
意味として「前にも云った通り、入院してたよ」というふうに、「~なので」と”旧情報”を言ってから本題(主節)に入るという流れですね。
ちなみに、「”旧情報”は文頭」というのはあくまでも基本ルールであって、実際の口語ではbecauseと同じく文末に来るケースもあるということも付け加えておきます。
ただ、この”新情報”と”旧情報”の考え方を知っていれば、より自然な英語を話す(書く)ことが出来るのは間違いありません。
ということで、意味は同じなので混同して、もしくは自由に入れ替えて使っていた方もいるのではないでしょうか?
ちなみに、接続詞のasには今回の「なので」の他に、「~の時に」とか「~のように」「~につれて」などたくさんの意味があって紛らわしいですよね。
ですから、先ほどの説明の通りasとsinceは入れ替えが可能なので、個人的には今回のように理由を付加するときにはbecauseとsinceの使い分けで済ましています。
Hope this helps!