さあ、今回は「仮定法過去完了」です。
仮定法でつまずく人が多い理由の一つとして、その名前があります。
以前勉強した「仮定法過去」を思い出してください。
名前こそ「仮定法”過去”」ですが、その意味するところは、あくまでも「”現在の状態”に対する仮定や後悔、願望をあらわす」のでしたよね。
「”今”~だったら、”今”~なのになぁ」
というのが本当の意味です。
名前に”過去”とついているのは、そこで使われる動詞の形が”過去形”だからという理由です。
ex) If I had time, I would help you.
ね、if節の中の動詞が”have”の過去形”had”になっていますよね。
だから「仮定法”過去」。
でも、意味は「”今”時間があれば、君のお手伝いをするのにかぁ」と、あくまでも”現在”のことについて言っています。
そこを勘違いしてはいけませんよね。
過去のお話です
さて、今回は「仮定法過去完了」です。
使い方はズバリ”過去の状態に反する、仮定・願望・後悔”です。
大切なところは”過去の”という部分。
つまり「仮定法過去」のさらに1つ過去へシフトバックしたものですね。
パターンは、If + 主語 + had p.p.~, 主語 + 助動詞の過去 + have p.p.~.です。
(p.p.は過去分詞です)
ex) If I had had time, I would have helped you.
意味は「(過去のある時点において)時間があったなら、君のお手伝いをしたんだけどなぁ」です。
ほらね、過去のお話です。
で、なぜ「仮定法”過去完了”」かというと、もうお分かりですね……
if節に使われている動詞の形が過去完了だからです。
例文では”had had”になっていますよね。
繰り返しますが、意味は単に”過去”の話をしているんですよ!(クドい?笑)
仮定法は名前に振り回されると勘違いしやすいです。
「仮定法過去」→”現在”の事実に反する仮定・後悔・願望
「仮定法過去完了」→”過去”の事実に反する仮定・後悔・願望
↑↑が土台になりますので、必ず押さえておきましょう!
繰り返しになりますが、名前に振り回されてはいけませんよ!