「~したほうがいい」と、人に提案やアドバイスをするとき、私たちがすぐに使いたくなるのが“should”ではないでしょうか?
その提案の強さや程度に関係なく、日本人は”should”が大好きです(笑)
もちろん、”should”でぴったりの場面もありますが、”should”には「すべきなんだけど、なんでしないの?」という、皮肉や非難めいた感じが出てしまうときもあります。
つまり、提案やアドバイスとしての”should”は、やや強い響きが出てしまうのです。
それ以上に悪いのが……
そして、提案やアドバイスをするときに、”should”と並んで日本人が大好きなのが、今回採り上げる“had better”です。
日本人は本当にこれが大好きですよね(笑)
使い方としては……
ex) You had better go to hospital.
「病院へ行った方がいいよ!」
もし、あなたが頭から血をだらだら流していたら(極端ですが、笑)、上の英文は成立します。
つまり、”had better”は「~したほうがいいよ。しないと怖いことになるよ!」という、半ば強制・脅しにも近い(?)強さを持っているのです。
提案・アドバイスの背後に「そうしないと、怖いことになるぞ!」というニュアンスがあると覚えておいていいと思います。
ですから、そのニュアンスを無視して、提案・アドバイスならなんでもかんでも”had better”を使っちゃえ!というのは間違いです。
もう少し例文を見てみましょう。
ex) You had better take this medicine.
「この薬を飲んだ方がいいぞ(さもないともっと悪くなるぞ)」
ex) You had better lock the door before you leave.
「外出するときは鍵をしろよ(じゃないと泥棒が入るぞ)」
“had better”は一つの助動詞として考えます
“ought to”などと同じく、”had better”は一つの助動詞としてとらえます。
ということは否定文などでは以下のように使います。
ex) We had better not waste time.
「時間を無駄にしないほうがいい(すると後悔するぞ)」
という感じで、”had better”を一つの助動詞としてとらえて、すぐ後ろに”not”をつければOKです。
以上を理解すれば、わたしたちが思っている以上に”had better”の登場回数は多くないということがわかると思います。