私たちは、この”as”の接続詞にはいくつかの意味がある、と習います。
主なものは……
・「~のとき」
・「~なので」
・「~につれて」
・「~のように」
あたりですね。
でも、これだけ意味があると、混乱しますよね?
実際、”as”を会話や英作文で自在に使っている日本人は何人いるでしょうか?
これだけ意味があると、なかなか使いこなせない……というのが現実だと思います。
コアイメージはただ一つ
そもそも、ネイティブは会話の際にこの4つを意識して使い分けているのでしょうか?
いえ、そんなことはありません。
ネイティブが”持っている”as”のイメージはただ一つ……
「=」
です!!
?????
なんだこれは?という声が聞こえてきます(笑)
これは、そのままズバリ「イコール」です。
接続詞としての”as”の役割は、文章と文章をつなぐことですよね?
つまり、2つの文章が「=」で結ばれるというイメージです。
実際の文章で見てみましょう。
ex) He slipped as he was getting off the bus.
意味は「バスを降りているときに彼は滑って転んだ」です。
学校で習う場合は、「このときの”as”は“~の時に”です」とだけ覚えます。
その本当にニュアンスを教えてくれません。
この文章から感じ取れるのは、「バスを降りている」という行為と「滑って転んだ」という行為がまさに「=」、つまり“同時に”起こったということです。
“as”を使っているのはそのニュアンスを出したいから。
もし、”as”が単に「~の時に」という意味なら、同じ意味を表す”when”に置き換えてもいいはず。
しかし、日本語にすると2つとも「~の時に」という意味ですが、”as”のほうには「~と同時に」というニュアンスがあります。
この文章を”when”にしてしまうと、「バスを降りた」瞬間に「滑って転んだ」という“同時性”が出ません。
その“同時性”、つまり「=」のニュアンスを出したいときは”as”がピッタリなんです!
これが接続詞”as”の核心です。
他も同じロジック
これをイメージしていれば、他の3つの用法も簡単に理解できます。
・「~なので」
ex) As my car is broken, I can’t go shopping.
「車が故障しているので、買い物に行けません」
これも「車が壊れている」ということと「買い物に行けない」ということを「=」で結んでいるんですね。
・「~につれて」
ex) As time goes by, he became more selfish.
「時がたつにつれて、彼はより利己的になっていった」
こちらも「時がたつ」のと、「彼が利己的になっていく」のが同時進行で起こっているといニュアンスですね。
・「~のように」
ex) Do as I say!
「言うとおりにしなさい!」
これも「あなたがすること」と「私が言うこと」が「=」なんですよね。
いかがでしたか?
ネイティブが持っている”as”の「=」(同時性)という気持ちが分かりましたか?
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