英語には2種類の動詞があります。
「自動詞」と「他動詞」
ですね。
まず、次のシチュエーションを考えてみましょう。
お母さんに「夕べのパーティーは楽しかった?」と聞かれて、その答えとしてあなたはこう答えました。
×Yes, I enjoyed very much !
残念ながらこの英文は間違いになってしまいます……
なぜでしょう?……
答)動詞”enjoy”は他動詞で、後ろに必ず目的語がいるからです。
ここで「自動詞」と「他動詞」という考え方が必要になってきます。
「自動詞」は自立心が強い(?)
「自動詞」は、平たく言うと“自分だけで成り立つ”動詞ということが出来ます。
ですから「自」動詞なんですね。
例えば……
ex) She smiled.
「彼女は笑った」
ex) It is raining.
「雨が降っている」
など、”smile”や”rain”という動詞の後ろに何もなくても文章が成り立ちますよね?
これが「自動詞」です。
「他動詞」は他力本願(?)
一方、「他動詞」は後ろに何かしらの名詞要素、つまり目的語が必要です。
強いて言えば「他」の“何かの力を借りないと成り立たない”動詞ともいえます。
ここで、冒頭の文章に戻りましょう。
×Yes, I enjoyed very much !
結論からいうと、この動詞”enjoy”は「他動詞」なのです。
「他動詞」なので後ろに“何を楽しんだのか”という、楽しむ対象となる目的語が必要なのですが、この文章ではそれが何もありません。
ですから、この文章は間違いということになってしまいます。
“enjoy”の後ろに目的語を付けないと、「で、何を楽しんだの?」という感じになってしまいます。
つまり、お母さんに「夕べのパーティーは楽しかった?」と聞かれて、「とっても楽しんだよ!」と言いたい場合には、以下のように目的語を付けなければいけません。
ex) Yes, I enjoyed the party very much !
日本語では「とっても楽しんだよ!」だけでも文章として問題なく成り立ちますよね。
つまり“何を楽しんだのか”に相当する単語を付けなくても普通に会話が成り立つのですが、英語は常に「自動詞」か「他動詞」かを考えなくてはいけません。
つまり、使う動詞を「自動詞」として使うのか、「他動詞」として使うのかを常に意識する必要があります。
ん……ちょっと面倒ですね(笑)
でも、ここが日本語と英語の発想の大きな違いの一つです。
心配いりません!
そういう視点を持って常に英語に接していれば、だんだん慣れてきます!