以前お話しした「自動詞」と「他動詞」の違いの続きです。
(「自動詞」と「他動詞」のお話①参照)
英語では、使う動詞が「自動詞」なのか「他動詞」なのか常に考えないといけないのですよね。
今回はそのうちの「自動詞」にスポットを当ててお話ししたいと思います。
まずは以下の単語を見てください。
・go
・look
・wait
どれもみなさんよく知っているものばかりですよね。
これらは全部「自動詞」です。
「自動詞」は“自分だけで成り立つ”動詞でしたよね。
つまり、「他動詞」と違って、その後ろに何も(目的語)なくても、それだけで文章が成立してしまう……それが「自動詞」です。
(「自動詞」と「他動詞」のお話①参照)
意味としては……
・go →「行く」
・look →「見る」
・wait →「待つ」
それぞれ、命令文で……
ex) Go!
「行け!」
ex) Look!
「見て!」
ex) Wait!
「待って!」
なんて、よく見る(聞く)と思います。
動作の対象を言うときは?
でも、ここで一つ疑問がわきませんか?
「~へ行け!」
「~を見て!」
「~を待って!」
などと言いたいとき、つまり「行く」「見る」「待つ」という動作の対象を言いたいときにはどうしたらいいでしょう???
「他動詞」と同じように、すぐその後ろにその動作の対象、つまり目的語を持ってきてもいいでしょうか?
つまり……
“Go school!”
“Look that cat!”
“Wait me!”
という感じでもいいのでしょうか?……
いえ……
残念ながら↑↑は不正解です。
自動詞+前置詞=他動詞
「自動詞」にその動作の対象、つまり目的語を付けたいときには、その後ろに前置詞が必要なのです。
上の3つの正解は……
ex) “Go to school!”
「学校へ行きなさい!」
ex) “Look at that cat!”
「あの猫を見て!」
ex) “Wait for me!”
「(私を)待っていて!」
つまり……
“go”の場合はto”
“look”の場合は”at”
“wait”の場合は”for”
という感じで、動詞によって結びつく前置詞は様々ですが、前置詞が後ろについて初めて目的語を持ってこれるのです!
別の言い方をすると「自動詞」は前置詞とセットになることによって「他動詞」になる!ということですね。
この考え方大切です!