さあ、「自動詞」と「他動詞」のお話の3回目。
(「自動詞」と「他動詞」のお話①と「自動詞」と「他動詞」のお話②も併せてお読みください)
今回は紛らわしい動詞です。
つまり……
「自動詞」だと思ったら「他動詞」だった……
「他動詞」だと思ったら「自動詞」だった……
というように、勘違いしやすい動詞をいくつか見てみましょう。
「自動詞」だと思ったら「他動詞」だった……
このケース、すごく多いです。
早速見てみましょう!
ex) We discussed the problem yesterday.
「私たちは昨日その問題について話し合った」
まずは「話し合う」の”discuss”です。
これは紛れもない「他動詞」です!!
ですから”discussed the problem”というふうに、後ろにすぐ目的語を従えます。
日本語だと「その問題について話し合った」になります。
で、その日本語の“について”につられて、”discuss about”というふうに、前置詞を付けてしまう人が続出!(笑)
TOEICなどの試験問題でも、よ~く狙われる典型パターンです。
もう一つ。
ex) He entered the room slowly.
「彼はその部屋にゆっくりと入っていった」
この”enter”も「他動詞」ですよ!
日本語だと「部屋に」となるので、「~へ」という方向を表す前置詞”to”なんかを持ち出して”entered to the room”なんてやりがち……
そんな英語ありません(笑)
さらにもう一つ。
ex) I will attend the meeting this afternoon.
「私は今日の午後会議に出席します」
動詞”attend”も試験でよく狙われる「他動詞」です!
日本語の「~に出席する」を意識するあまり、”attend to the meeting”なんてしないように!
最後にダメ押しで……
ex) Tom married Mary in Hawaii.
「トムはメアリーとハワイで結婚した」
この「他動詞」”marry”も有名ですね。
「~と結婚する」という日本語につられて、”with”をつけたくなる(笑)
“marry”はすぐ後ろに結婚相手を入れる「他動詞」です
以上、日本語の発想をそのまま英文にしようとすると、このような間違いが起こります。
特に上の4つは、会話でも頻繁に使う動詞ですし、各種試験にも頻出なので絶対に覚えてくださいね!
■「他動詞」だと思ったら「自動詞」だった……
さあ、最後に以外にも(?)「自動詞」だったというパターンを見ましょう。
ex) He apologized to me yesterday.
「昨日、彼は私に謝った」
「謝る」という意味の動詞”apologize”は、後ろにすぐその対象となる人が来そうですが、これは「自動詞」なので前置詞”to”が必要です。
これとは逆の意味の”forgive”「許す」は「他動詞」で、許す対象の人をすぐ後ろに入れるので、それと混同すると間違ってしまいます……
ややこしいですね、英語って(笑)
いずれにしても、日本語の発想のまま考えると間違ってしまうことがあるので要注意です!