今回は日本人が間違いやすい「複数形」のお話です。
まず、次の文章をご覧ください。
ex) a two-weeks vacation
「2週間のお休み」という意味にしたいのですが、どこかに決定的な間違いがあります……
さて、どこでしょう?
「”2週間”だから”a”がおかしい!」
とか
「”two”と”weeks”の間のハイフンがいらない!」
なんて思っていませんか?(笑)
形容詞に複数形なんてありませんよね?
正しくは……
ex) a two-week vacation
これが正解です。
???どこが違うの?って?(笑)
よーく見てください。
“two-weeks”ではなく”two-week”です!!
つまり”week”は単数形でなくてはいけないのです!
「あれ?“2週間”だから複数形じゃないの?」
もちろん、単に“2週間”というのであれば”two weeks”です。
例えば、
ex) I stayed there for two weeks.
「私は2週間そこに滞在しました」
この場合は、「2つの1週間」という考え方で、”two weeks”というふうに複数形でなくてはいけません。
しかし!
もう一度今回の例文を見てください。
ex) a two-week vacation
“two-week”が名詞の”vacation”の前にあります。
ふつう「名詞の前」にくるのは……?
形容詞ですよね!
そうなんです!
今回の”two-week”は形容詞の役目をしているんです。
そして、そのような場合、次のようなルールがあるのです。
「数詞+名詞」(ここではtwo + week)が形容詞として他の名詞を修飾するときには、数詞に付く名詞は単数になる
つまり、“two-week”が形容詞として名詞”vacation”を修飾しています。
「数詞+名詞」が形容詞としての役目を持つときには「複数形」という考え方はしません、ということなんですね。
TOEICなどでも狙われる
他にも例を見てみましょう。
ex) my five-year-old son
ex) a ten-dollar bill
ex) a three-year plan
ex) six two-pound tickets
ex) a ten-minute walk
いかがですか?
どれも「数詞+名詞」がその後ろの名詞を修飾する、つまり形容詞の役割ですよね。
そのときには「数詞+名詞」の「名詞」は単数形のままということです。
これはTOEICなどでも狙われるので是非覚えておいてくださいね!
ちなみに、例文の不定冠詞”a”は間違いではありません。
もともと「お休み」は”a vacation”とひとかたまりとして考えます。
それが「2週間のお休み」になっても、「お休み」をひとかたまりで考えることには変わりありませんよね。
あと、「数詞+名詞」の間のハイフンも忘れずに!