会話に使える!英文法

「英会話に文法はいらない」は完全な間違い!実用的な英文法の知識をどんどん紹介します。

疑問詞

間接疑問文①

 

いきなりですが、次の文章を見てください。

ex) Do you know who he is?

この文章の意味は分かりますか?

「彼が誰だか知っていますか?」

ですね。

おそらく、ほとんどの方がそう答えると思います。

はい、正解です(笑)

だからなんなんだ!と怒らないでください(笑)

上の英文をパッと見たときに、その“雰囲気”でなんとなく訳したという方も実は多いのではないでしょうか?

もし、逆に「『彼が誰だか知っていますか?』を英訳してください」と言われたら、上記の英文がスッと出てくる人は、恐らく日本語訳に正解した人数の半分以下になるのではないでしょうか?

では、順を追ってこの英文を解剖していきましょう。

仕組みが分かればカンタンですよ!

疑問文が分の一部になるときのルール

まず、この文章は2つの疑問文の合体です。

一つ目が以下の疑問文です。

Do you know A?
「あなたはAを知っていますか?」

これは問題ないですね。

次に、もう一つの疑問文が以下です。

Who is he?
「彼は誰ですか?」

これもいたってシンプルな疑問文ですね。

この2つが合体すると……

ex) Do you know who he is?

となります。

どこかが変化していますね……

そうです。

“who is he”が”who he is”というふうに、疑問詞whoの後ろが平叙文に、つまり「疑問詞+主語+動詞」という語順になっています。

ここがポイントです。

それが“ひとかたまり”の名詞節となって”Do you know A”の”A”の部分に挿入されていますね。

つまり、このように元々は疑問文だったものを名詞節として文の一部に組み込むとき、その疑問文の語順は平叙文「疑問詞+主語+動詞」の語順になるというルールが英語にはあります。

そして、それを「間接疑問」と呼ぶのです。
(まぁ、文法用語はどうでもいいですが……)

改めて今回の例文を……

ex) Do you know who he is?

元々は”Who is he?”という疑問文を、”Do you know A”という文章の”A”の部分、つまり”know”の目的語にしたい時、”Who is he”という形のままでは入れられません。

そういう場合、つまり疑問文を文の一部に組み込みたいときには、語順を「疑問詞+主語+動詞」という語順にしてやらなければいけないということです。

尋ねているのはあくまでも……

ちなみに、この文章は”Do you know……?”の疑問文なので、「彼が誰か知っていますか?」と聞いています。

つまり、「彼は誰ですか?」と聞いているのではなく、あくまでも「彼が誰だか“知っていますか”?」と聞いているところに注意してください。

「知っているのか、知らないのか?」を聞いているのです!

ですから、当然答え方としては”Yes, I do.”もしくは”No. I don’t.”などのように、”Yes or No”になります。

つまり、この疑問文への返答として”He is a teacher.”といった場合、会話としては成立するかもしれませんが、正しい返答にはなりませんので注意してください。

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