会話に使える!英文法

「英会話に文法はいらない」は完全な間違い!実用的な英文法の知識をどんどん紹介します。

疑問詞

間接疑問文②

 

前回の「間接疑問文①」の続きです。

まず以下の英文を見てください。

ex) Who do you think he is?

日本語の意味は「彼を誰だと思いますか?」となり、だいたいの方が正解かと思われます。

しかし、前回の「間接疑問文①」でやった以下の文章と並べてみてみると、その違いがあいまいになる人が多いのではないでしょうか?

ex) Do you know who he is?

この文章は、”Do you know~”で始まる疑問文なので「知っているか、知らないか」を聞いています。

ですから意味としては「彼が誰だがあなたは知っていますか?」となり、答え方としては、知っていれば”Yes”で、知らなければ”No”となりますよね。

何を聞いているのかを明確に

しかし、今回の”Who~”で始まる疑問文の場合、「誰なの?」を聞く疑問文ですよね?

「あなたは彼が誰だと思いますか?」という感じで「誰?」の部分を聞いているのです。

ですから、答えとして”Yes”とか”No”というのはヘンですよね?

答えとしては……

ex) He is a fire fighter.
「かれは消防士です」

ex) He should be a teacher.
「彼は先生のはずだよ」

などにならなければいけません。

つまり、何を聞いている疑問文なのかをしっかりと把握しなくてはいけません。

もう一度……

ex) Do you know who he is?

ex) Who do you think he is?”

の区別はしっかりとつけてくださいね。

 

では、改めて今回の”Who”などのような疑問詞で始まる間接疑問文の成り立ちを見てみましょう。

これは”Do you think””Who is he?”が合体したものと考えます。

まず、“Who is he?”という疑問文が文章の一部に組み込まれるときには、「疑問詞+主語+動詞」という語順、つまり平叙文になるというルールは間接疑問文①とまったく同じです。

そして、今回一番聞きたいのは「誰なの?」なので、その「誰」にあたる”who”が一番前に出ます。

さらに、「あなたは誰だと思うの?」と聞くので、”Who”の後ろに”do you think”がきて、残り”he is”がそのまま残るという仕組みです。

このパターンで使われる動詞は、基本的にthink / suppose / believeなどが多いですね。

もう一度整理すると……

ex) Do you know who he is?
「彼が誰だかあなたは知っていますか?」
→Yes, I do.
「はい知っていますよ」

ex) Who do you think he is?”
「あなたは彼が誰だと思いますか?」
→He is Tom’s father.
「彼はトムのお父さんです」

簡単そうで意外に奥が深い間接疑問文。

でも、実際に会話ではすごくよく使いますので、絶対マスターしたいですね!

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